熊本大学将棋部の将棋盤07 本榧卓上将棋盤2面 2023年(令和5年)9月9日 弘田理さん寄贈

昭和52年入学の弘田です。 今回、宮崎県綾町熊須碁盤店の熊須健一さんが制作された卓上将棋盤二面を、龍棋会に寄贈させて頂きます。 熊須健一さんは綾町出身で、先代のお父上は綾営林署管内の榧の木の伐採・販売をされていたようです (綾営林署管内の榧は将棋盤・碁盤の素材として世界最高級とされています)。 健一さんはせっかくの素材を活かすべく、ご自身で修業されて50年程前から盤制作を始められました。 日本国内に著名な盤師はいるもののだんだんその数は減っていき、今数名程と言われていますが、 現在健一さんの息子さんたち4人がしっかり修業されていて、盤制作を継承されています。 健一さんは令和元年に【現代の名工】に選ばれました。今回の盤二面は一枚板ではなく継盤です。 榧の木は国内では伐採され尽くされ、中国産ももうあまり見かけなくなりました。 脚付き盤にできるほどの大きな木はほとんど無くなり(柾目なら樹齢300年は必要と言われています)、 卓上盤用も一枚板は少なくなりました。ということで継盤です。5枚継と2枚継です。 卓上盤は継盤の方が木目が揃っていて綺麗に見えます。 本榧盤は古くなっても削り直しなどでいつまでも使え、熊須碁盤店さんがそのメンテナンスもして下さるので安心です。 国産本榧の指し心地を充分に味わってください。そして皆様の棋力向上につながることを願っています。Tadashi. Hirota

将棋駒
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